2016.9.10 TULIP
45th Memorial Tour"it remembers"@川口総合文化センター リリアホール
ネタバレ注意(笑)
そこに上田さんがいらっしゃるからどんな形になるのかは見ておかなきゃねということで行ってきました。そこがすでに多くの"TULIPファン"の方と違うTULIPというバンドへの思い。
最初からサポートは絶対小泉さんって自分の中で決めつけていた(笑)んですが、先に会場に入っていたお友達から「ドラムセットが3つある!」のメッセージ。その意味が分かってなくて2部が始まるその時まで「この2つのセットをどう叩き分けるんだろう?何が違うんだろ」そう楽しみにしていた私。(この時点ですでにアホ)
ライブ前にスタッフさんが「驚きの曲からのスタート」と鳴り物入りの告知があったオープニング曲。なんと過去にことあるごとにリクエストに書いてきていた曲。あまりにやらなさすぎてというかファンの中でもマイナーすぎてたのか「そんな曲やるわけない」一部の方からは「今のZサンには高音がきついんじゃないの?」なんてご意見まで出てて最近すっかり自分でも忘れかけていた曲。「誰だよ、高音が出ないって言ったの!」なくらいにきれいに気持ちよく出てて「あ、これ聞けただけでここに来てよかった!」そんなスタートでした。一度は生で聞きたいとずーっと願ってた曲♪もう笑わなくっちゃ。この曲で最初はもうテンションアゲアゲ~安部さんの追悼としきりにZさんがラジオで言っていたのも気に入らなかった(このあたりのことを語ると長くなるので略。安部さんがいないことを何とも思ってないわけではないのです。)私ですがこの選曲センスはすごく納得。
今回のファンの一番の気がかりが安部さんのパートがどうなるかだったんだろうけど一言でいえば「うまい!」。ネットで喧々諤々やってたファンの予想をうまくぜーんぶつまみ食いしているような構成(わかりづらいな)一人が代わりをやるのではなく曲ごとに代わる・・・代われるのがTULIPの最大の強みという認識を新たにした感じかなぁ。
前々から上田さんのソロにかかわっておられる小泉さんの作り出すTULIP曲の音は私の"好き""ここ!"ってところをキチンを抑えられててソロでTULIP曲をやるということに複雑な気持ちになる私の感情を納得させてくれるところがあって「同じファンだよね」みたいな安心して聞いていられる音になるので今回もいい仕事されてるなっていう印象かなぁ。
尾上さんはよくわからないけど(笑)地味にきっちりこなされてる印象。曲によっては安部さんリード弾かれてましたが相当重圧あったんじゃないかなぁ・・・
ただ、私には上田さんの代わりはありえないというのも再認識したステージでもあったんですが・・・上田さんがそこにいるのに上田さんじゃない時間・・・それだけがつらかったですほんと・・・それでも♪心の中は白い画用紙まではまだ2期の曲だしなと職人のようにトライアングルやらウィンド・ベルやらせわしくチェンジしながら演奏されているのを納得してみていたのですよ。でもそのあとの姫野さんが刻み始めたギターのリズムと音で曲が♪ここはどこだと分かった瞬間気持ちが固まってしまいました。TULIPの曲でどの曲よりも大好きなドラムなのに叩かない。安部さんの追悼より何倍も悲しかった。(前にいる時間が長くてよかったと喜んでおられる方多々なんであくまでも個人の問題)わかってるんですよ、誰のせいでも何が悪いわけでもないこともでも気持ちだけがついていけてない。誰にも分ってもらえないところでの葛藤。聞こえるドラムの音は私の耳が当たり前のように感じる"音"(スネアの音色というか)ではないわけでそれもまたストレス。スタンディングはしたものの手拍子すらする気にもなれずぼーっと上田さんだけを見ている時間。続いて♪虹スニも♪風のメロディーも前にいらっしゃるまま過ぎていく。「まだそこにいるの?」「いつドラムセットに戻るの?」頭の中は過去のステージでの上田さんの映像を映し出しすり替えようと必死になっている自分がいて、でも聞こえてくるスネアの音が違和感いっぱいで入り込めず・・・長く追いかけすぎたかなぁ・・・そのあとのことはほとんど覚えてません。気が付いたらドラムの定位置にいらっしゃいましたがサポートドラムの方と合わせて叩こうとされているように感じていつもの楽しい気分にもなれず上田さんが叩いている音に違う音がかぶってきて曲にも入り込めず「一部だけ聞いて帰ればよかったかな」とか「なんで今日きちゃったんだろうな」とまで思っている自分がいて他人事のように「あーみんな楽しそうだなぁー」「楽しいんだろうなぁー」「そうだよね、演奏は完璧だもんね」とみているうちに終わってしまいました。♪銀の指環では初めて床が揺れることを知りました。(銀の指環ーよ♪でジャンプするとき・笑)
こんなにたくさんの人がいてみんな楽しんでいるのに自分だけがぽつんと別世界にいる。なんかもうすっかり「こうだったらいいのにな」を諦めてしまっていたと思ってたのにいまだにこんな感情がわいてくることにもびっくりポンなステージだったのです。「そんなこというなら姫野さんだっていつもキーボードにいる曲なのにギター弾いてたりしてるしきりがないよ」と姫野ファンの友達言われて「わかってるんだよー」といいながら・・・。逆に上田さんがいないステージだったら最後まですごく単純に楽しめたと思うしね。「大好き!」の裏返しは落ち込むときも激しい。(笑)
あ、今までのツアーの中で一番上田さんのMCが聞けるツアーかもしれません。(そこか!?)生ギターコーナーで♪恋のドラキュラ曲紹介されてましたが、ソロでは適当に言って(笑)突っ込まれること多々なアルバム情報。きっちり覚えて臨まれたそうです。学習、学習♪
生ギターコーナーでのZさんアンケート「海と山どっちが好き?」に「川」と答える宮城さん。上田さんはもちろん「海」Zさんに「焼けてないね」と言われて「テントを張ってそこで寝てるから、ビーチボーイズを流しながら」とおっしゃってたっけ。そして姫野さんには「海と扇風機どっちが好き?」と質問まで変わってたり・・・そんなやり取りは楽しかったんですけどね。・・・これフリーズする前だったし。
ま、ネットでもいろいろな捉え方されてるみたいだけどね。皆さん大人なので否定的とも取られる感想は心の中にしまっておかれる方の方が多いのかもしれません。決してサポートドラムの田中さんに駄目だしするつもりも否定するつもりもないのですよ。今のTULIPが、上田さんが選んだ選択肢なのですし・・・あくまでも私の感情だけがついていけてないというお話です。理屈では納得してる・・・はず・・・
学習したので次はBirthdayライブ楽しみます。